アンノン・スター

好きなものは好きでいいじゃないですか

【僕らは奇跡でできているの名言】カメは全然がんばっていません。競走にも勝ち負けにも興味がないんです(相河一輝)

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こんにちは。アスター(@august_spica)です

 

今期のドラマもいくつか話題作がありますが

いい意味で異彩を放っているのが

高橋一生さん主演の「僕らは奇跡でできている」です

 

火曜9時のカンテレ枠は

4月期の「シグナル」7月期の「ケンカツ」と

ホラーサスペンスや社会派で重い作品が続いたので

ようやく安心できる作品が来たという印象ですね

 

august-spica.me

 

主人公の相河一輝はとにかく動物が大好きで

その生態に夢中になると、ほかのことが見えなくなってしまいます

 

そんな彼の言動は周囲を大いに振り回してしまうんですが

ヒロインの水本育実はじめ、関わる人々は

価値観を緩やかに変えてゆくようです

 

非常にシンプルで地味な作品ですので

劇的な展開や華々しい演出を好む人には向かないと思いますが

すっきりとしたジャスミンティーや

ほっこりとした旬のおでんのような不思議な味わいのある作品です

 

そんな「僕きせ」の第1話から

非常に印象的だった「ウサギとカメ」のエピソードをご紹介します

 

一輝は虫歯の治療のために

鮫島教授から紹介された水本歯科クリニックに行くのですが

そこで一枚の絵を描いている少年と知り合いました

 

少年:このカメには謎がある

一輝:謎?

少年:そうだ

一輝:どんな謎だ?

少年:カメは寝ているウサギに声をかけなかった

倒れているかも知れないって、どうして思わなかったのか

一輝:なるほど・・・それは大きな謎だな

少年:謎を解き明かせ

一輝:了解

 

この少年とのやりとりでひらめいた一輝は

大学の授業のテーマとして使います

 

イソップ物語のウサギとカメです

カメとウサギが競走します

ウサギはゴールの途中で寝ます

カメはウサギに追いつきますが

ウサギに声をかけようとしませんでした

もしかしたらウサギ

倒れてるかも知れないですよね?

なのにどうしてウサギは

カメに声をかけなかったのでしょうか?

 

しかしその日のメインテーマは

「シマウマの縞」についてだったので

「ウサギとカメ」の謎については誰も解答しませんでした

 

一輝は水本歯科クリニックで葉を抜いたあと

院長の育実とのやり取りの中でこんな風に語りました

 

一輝:先生はウサギっぽいですね

育実:私?

一輝:はい、帰っていいですか?

育実:はい、あの・・・

こう見えてウサギじゃないんですよ、私

意外と努力型?コツコツがんばるタイプで

どっちかっていうとカメですね

一輝:コツコツがんばるのがカメなんですか

育実:ええ、そうですよね?

一輝:物語の解釈は自由ですから

育実:相河さんのカメはどういう解釈なんですか?

一輝:カメはぜんぜんがんばっていません

競走にも勝ち負けにも興味がないんです

カメはただ道を前に進むこと自体が楽しいんです

想像してみてください

地面を這いつくばって進むカメにしか見えない世界

地面から数センチの世界

その素晴らしい世界を楽しむためだけに

カメはただ前に進むんです

カメの世界にもはやウサギの存在はなく

寝ているウサギに声をかけなかったのもそのためです

帰ります

育実:じゃあ、ウサギは?ウサギはどういう解釈ですか?

能力があるのに、油断して負ける・・・違いますか?

一輝:ウサギはカメを見下すために走るんです

育実:見下す・・・

一輝:はい、自分はすごいって証明したいんです

 

一輝が言ったのは

カメはウサギと競走をしていなかったということなんですが

すごく斬新な解釈だと思いましたね

 

実はこれ、私が以前に書いた記事の話と

まったく同じだったので驚いてしまいました

 

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当ブログでスターとブックマークをいちばん取った記事なんですが

私はその中で知人のMさんの言葉を引用してこう書きました

 

【あのさ、ウサギはサボったから負けたんじゃないよ

あの子はね、ゴールじゃなくてライバルのカメを見てたの

だけどカメはそんなウサギを気にせずに

ゴールだけをしっかり目指したから勝てたんだ】

 

もしウサギがカメのことを意識せずに

自分の世界をしっかりエンジョイしていたら

「ウサギとカメ」の話はまったく違う展開になったでしょうね

 

もっとも一輝が言うように

物語の解釈というのは自由ですから

ウサギはカメを見下したのではなく

かれのペースにあわせて休んでいたということも考えられます

 

そういういろんな見方のできる「イソップ物語」は

やはり世界最高の文学だと言えるのではないでしょうか

 

なお一輝は「シマウマの縞」が白黒の理由について

明確な回答をしていませんでしたが

世の中の真実というのは人それぞれ違うものだと思いました

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます
ではまた、次の記事でお会いいたしましょう